飛び込むBlue

終わりはまだまだ遥か先の方だ

ナチュラルにTravis Japanを好きになれなかった僕がTravis Japanに落ちるまでの話。

Travis Japanーー

SixTONESSnowManと同じく、ジャニーズJr.に所属する7人組のアイドルグループ。

 

半年前、彼らの存在をまったく知りませんでした。

僕は元々ジャニーズ自体に興味がなかった男です。

 

こちらの記事で書いた通り、

SixTONESにハマって今に至るわけですが、

同時にTravis Japanも好きなグループのひとつになりました。

 

今回語りたいのは、そんな僕がTravis Japanにハマったという話です。

まずは彼らの最新のパフォーマンスを見てください。

 

 

どうですか。めちゃくちゃカッコよくないですか?

なんと言ってもダンスの揃いっぷりがすごい。

めまぐるしく変わるフォーメーションの構成だけでなく、

一人一人のダンスもダイナミックでキレがある。

 

けれど、もちろん、ダンスがすごいグループってだけなら、他にもいます。

ジャニーズでなくたって、アイドルでなくたって、

カッコいいダンスを見たいだけなら、ほかにいくらでもすごい人たちがいる。

 

それでも、何故Travis Japanは僕の心を掴んだんだろうか?

はじめから彼らの良さに気づけたわけではありません。

むしろ、最初は「苦手なタイプのアイドルだ……」とすら思ったほどなんです。

 

苦手意識をもってしまったのは、

ジャニーズJr.チャンネル初期に投稿された「ヌルヌル」動画でした。

 

 

今なら「これも、頑張ってたんだな」と思えます。

けれど、申し訳ないけれど、第一印象は良くなかった。

昔の深夜のエロ番組に出るグラビアアイドルみたいな企画……

他のファンの方には嫌な表現かもしれないけど、

正直、これが僕の最初の率直な印象でした。

 

SixTONESのライバルグループとしては「頑張ってほしい」と思えたけど、

「自分の推しにはならないなぁ」という印象を持っていました。

 

僕にとって推せるアイドルは尊敬の対象。

カッコいい、シビれる、憧れる、応援したいーー尊敬できる。

そういう要素が揃わないと、ダメなんです。

 

可愛いのもいい。わちゃわちゃしてるのもいい。顔が良いのもいい。

けれど、かっこよくないと。尊敬できないと。

そうじゃないアイドルは推せません。そう思っていました。

 

当時の僕のツイートがこれ。

 

そう。

当時の僕には、Travis Japanが憧れの対象には……思えなかったんです……。

 

けれどある日、僕の心はとある動画に揺さぶられました。

たぶん、SixTONESの動画のついでに、なんとなく、観たんだと思います。

なんとなく観ただけだったのに、

思わず「なんだこの人……すごい。面白い!」と繰り返し観てしまったんです。

その動画がこれ。

 

 

トラジャ旅。

メンバーの川島如恵留の旅行動画ですが、ただの旅行動画じゃありません。

この動画のはじまりは、ファンの手紙にこう書かれていたこと。

 

インドネシアにはトラジャ村という場所があります」

 

川島如恵留は、この手紙をただのファンレターで終わらせませんでした。

オフの日を利用し、プライベートでインドネシアのトラジャまで、

一人旅をして、YouTubeにあげる動画を撮ってきたんです。

こんなかたちでファンレターに返信するアイドル、他に居ます?

 

かつてモーニング娘。では、

メンバーの生田衣梨奈えりぽん)が、道重さゆみの出演する名古屋の現場に

単身で乗り込むという自主企画の動画を撮ったことがありました。

でも、川島如恵留は……正直えりぽんのレベルをさくっと超えている。

 

インドネシア・トラジャ村。

そこは移動だけで2日間かかるような恐ろしく遠い場所です。

ガイドも当然いません。

旅路はすべて自分の英語力とコミュニーケーションスキルにかかっています。

航空機のチケットや宿泊の手配からルートプランまですべて自分で行い、一般的な観光地ではないトラジャ村の魅力を一からすべて自分で探して紹介しているんです。

 

僕、実はこういう海外ロケもののバラエティが好きなんですよ。

世界の果てまでイッテQ!」とか「陸海空 地球征服するなんて」とか。

 

あの手の番組を見てればわかるように、

川島如恵留がやっているのは、

普通、現地コーディネーターをつけてやるような企画です。

タレントひとりが自分でやるようなことではありません。

 

この人は推せる。

トラジャ旅をみて、そう確信しました。

 

けれど、そんなトラジャ旅を見たあと、当時の僕のツイートはこちら。

 

まだ完落ちしてませんでした。

川島如恵留を好きになったはいいものの、

トラジャにはそこまで興味が持てないよな、という状態だったんです。

 

そんな理由のひとつとして僕の中で大きかったのは「身長」でした。

 

 

男性アイドルに求めるものとして、迫力あるダンスが僕の中では大事。

川島如恵留は173センチと比較的高身長だけど、

トラジャはやっぱり160センチ台のメンバーも複数いる「ちいさなグループ」。

「可愛い」かもしれないけど、迫力のある「格好良さ」はなさそうだなと。

僕はまだそんな風に考えていたんですね。 

 

SixTONESだって、わちゃわちゃして「可愛い」と思うことはあります。

けれどSixTONESを好きでいられるのはあくまでも「カッコイイ」が先にあるから。

トラジャは、わちゃわちゃして可愛い「だけ」…。

ちょっと興味は持てないな。

そんなふうに考えていました。

これが、今年の1月23日のことです。

 

その翌日、1月24日。

今度は僕を一気にトラジャの沼に突き落とす動画が公開されました。

 

 

お、お前……なんという手のひら返しの早さ……。

でも、許してください。あまりにもカッコいいダンス動画だったので。

 

SixTONESSnowManと比べて、身長はみんな高くありません。

でも、逆に、その身軽さを生かした素早い動き。

メンバー間で完璧にシンクロさせてくる見事さ。

絶対的な練習量がなければここまでのことはできないはず。

同時にアップロードされたこちらの動画を見れば、

血を吐くような練習を積み重ねてきたことは一目瞭然です。

 

 

ジャニーズJr.チャンネルには、その週に最も再生数が多かった動画が、

チャンネルのヘッダーを取るというルールがあります。

平均して最も再生数トップを取っているのはSixTONESですが、

この週は見事にTravis Japanがトップを獲り、ヘッダーを飾りました。

 

 

SixTONESが一番好き、という姿勢は崩れなかったけれど、

この後、僕はTravis Japanのそれまでに見ていなかった動画を全部見て、

次第にゆっくりと彼らのファンになっていきました。

ああ、 SixTONESと同じように、

Jr.という枠組みの中で長い間、めげずに実力をつけてきたグループなんだな。

そう思えるようになっていきました。

 

メンバーも仲良くていい子たちばっかりだし、

真面目に頑張っている子達なんだなあ……

 

けれど、そんな風に感じる一方で、

どこかトラジャがいまひとつ前に飛び出られていない印象も持ちました。

 

ライバルとも言える同じジャニーズJr.のSixTONESSnowManは、

それぞれ彼らの一歩前を歩くような仕事を獲得していきました。

SixTONESは言うに及ばず、SnowMan滝沢歌舞伎を成功させ、

さらにSixTONESSnowManが主演を務めた映画「少年たち」が公開されました。

 

SnowManは新メンバーを加えてレベルアップし、

SixTONESはJr.の中でも群を抜く快進撃を続けていました。

それを見ていると、

兄組の中で、なんだか、トラジャがいつまでも三番手でいるような、

頭ひとつ抜けた戦いができていないようにも思えていました。

 

そんな中訪れたのが、オースティン・マホーンとのコラボ。

そしてオランジーナのCMです。

 

 

汗をかきながら、ヘビーなレッスンを受けながら。

そんな中でこんな風に語るメンバーたちに僕は心を打たれました。

 

「なかなかない経験で、すごくストイックで、すごく面白い」

「ずっとTravis Japanでこういうのをやりたかったし、

 夢がかなったというわけではないけど、すごく今楽しい」

「いろいろ吸収できるものがあるから、今後に役立てたい」

「リズムとかそこで取ってるんだ、とか。パワープレイだったり…

 エナジーで踊る感じ…追いつきたい。もっと。」

「良い意味でアイドルじゃないTravis Japan

 がつがつしっかり踊ってるだけのパフォーマンスができると思うんで」

Travis Japanのファンの皆に、今まで見たことがないような、

 パッションとかエナジーとかを出せていると思うので、

 そんな新鮮なTravis Japanを見てもらえたらなって」

「どんな人のバックでも対応できるっていうのがジャニーズJr.だから、

 色んな人の後ろで踊れるんだぞっていうところ見せたいし、

 もっと好きになってほしい」

「絶対他では味わえないようなコンサートになるから。

 ファンの皆には楽しんでほしい」

 

かっこいいダンスを見た時にも。

SixTONESとコラボで花火を撮るロケをしたときにも。

「ああ、まじめに頑張れる子たちなんだなあ」とは思っていました。

でもこの動画で、さらにその認識は新たなものになりました。

 

Travis Japanは、まじめに頑張ることを「楽しめる」子たちなんだなーー

 

すごくハードで、すごくストイックで、すごくヘビーな、

世界クラスのアーティストとの短期レッスン。

だらだらと汗をかいて、でもそれがものすごく、なんだかすごく、楽しそう。

本当に、嬉しそう。

本当に、嬉しいんだな。

 

これはアイドルとして何にも勝る強い武器だな、と思います。

「ずっとTravis Japanでこういうことがやりたかった」と語る

しめちゃんの汗でびっしょりな笑顔を見ていると、なんだか涙腺が熱くなりました。

 

たぶん、SixTONESSnow Manの活躍を見ると、悔しかっただろうと思うんです。

でもTravis Japanはそこでも常に真面目に努力を重ねるチームであり続けた。

他のグループにはできないようなシンクロダンスを、

ひたすらに、がむしゃらに。

それも、いやなことを努力するのではなく、努力することを楽しめるチームだ。

それを見事に見せてくれたのが、この動画だなと感じました。

 

そして、先日公開されたオランジーナのCM。

 

僕はひとりのおじさんとしてこのストーリーが結構刺さったんですよね。

汗をかきながら、楽しみながら、まじめに頑張るTravis Japanには、

僕にとって、まぶしく、戻れないーー

かつて僕にもあった17歳のころのような、

そんな若さとナチュラルな輝きがあって。

 

かっこいいな。

応援したくなる、アイドルだな。

そう思いました。

 

Travis Japanを見習って今年はナチュラルに生きられたらいいな…。

以上、僕がすっかりTravis Japanが好きになるまでのお話でした。

※あ、スト担であることに変わりはないです(笑)