髙地優吾の向かう先には相葉雅紀が待っている。 〜SixTONESのバラエティ考〜
SixTONESのトークバラエティへのソロ出演が増えていますね。
私見ですが、トークバラエティはざっくり3種類に分類できると思っています。
ひとつめは、「スタジオトーク」系。
これは、スタジオにいる出演者のトーク力や出演ゲストのキャラクターに比重を置いた番組。
代表的な番組は「アメトーク」「今夜くらべてみました」「アウト×デラックス」。
田中樹が先日出演した「かみひとえ」はこれ。
「スタジオにいる人の面白さ」が一番大事、というタイプの番組。
ふたつめは、「ロケトーク」系。
これは、スタジオよりも、VTRでロケに出ている出演者に比重がおかれた番組。
代表的な番組は「世界の果てまでイッテQ!」や「陸海空 地球征服するなんて」。
「VTR内でロケに出ている人の面白さ」が一番大事、という番組。
そして3つめは、「VTRトーク」系。
これは、ロケトークと同様に番組内のVTRの比重が大きいけれど、
「VTRにはほとんどタレントが出てこない」タイプの番組。
代表的な番組は、「劇的ビフォーアフター」や「秘密のケンミンSHOW」。
髙地優吾が昨日出演した「笑ってコラえて」はこれ。※樹も出演歴あり
このタイプは「VTRの面白さを視聴者に伝えるタレントのスキル」が非常に重要。
もちろん全てを3つに明確に分類できるわけではなく、
例えば「ロケトーク」と「VTRトーク」の混合みたいな場合も多い。
代表的な番組は、「水曜日のダウンタウン」や「ヒルナンデス!」。
先日ジャニーズJr.が多数出演した「調べるJ」はこれ。
こうしてみると、感覚値だけれど、
混合型を含めると「VTRトーク」系のバラエティというのは多いように思います。
ここからが本題。
現在、全ジャニーズJr.の中で「VTRトーク」のバラエティスキルが最も高いのは誰か?
僕は、SixTONESの髙地優吾で間違いないと思います。
昨日の「笑ってコラえて」出演時も、本当に見事でした。
「VTRトーク」が難しいのは、VTRを超えた過剰なボケやキャラ立ちが許されないこと。
美味しいそうめんのVTRが流れたら、ちゃんと「美味しそう」と言えるのが正解。
「私そうめんを鼻からすすって食べれるんです」などと言い出すような、
自分の売り出しに必死な地下アイドルみたいな発言は、この種の番組では一切求められません。
視聴者の共感/好感を呼びつつ、番組を賑やかす的確なリアクションが瞬時に要求されます。
ファンでなければ実はなかなか気づきにくいけれど、髙地は本当にこれが上手い。
これまでのジャニーズJr.チャンネルの動画でも、
髙地は、瞬発的に求められる表情/リアクションを返すスキルを発揮していました。
例えば、商品PRの無茶振り動画では、
最もオーソドックスな正解のリアクションを瞬時に的確に返しています。
二度にわたるドッキリ動画でのリアクションも素晴らしい。
瞬時にバラエティ的な正解を返す見事さ。
ジャニー喜多川が「髙地はいるだけでいい」と評した、
そのことの答えは、まさにここにあるのではないかという気がします。
「調べるJ」のときも、ワイプで抜かれる回数や、
発言にテロップがつけられるがダントツで多かったようで、
ファンの間では話題になっていました。
このように「VTRトーク」でしっかり番組を賑やかせる仕事をできるタレントなら、
当然、「VTR/ロケ」の混合番組、スポーツニュース、雑学クイズ的な番組でも、
いわゆる「パネラー」的な立場として重用されていくだろうと思います。
そして、「パネラー」としての活躍から華を開かせた人物、僕にはひとり心当たりがあります。
嵐の相葉雅紀です。
言うまでもなく、相葉くんは、髙地が尊敬する先輩にあげ続けているアイドルです。
相葉くんは動物を扱う情報バラエティ「天才!志村どうぶつ園」に、
当初「パネラー」として出演していしました。
パネラーとして活躍する中、抜擢された「ワケあり動物園修行」の体当たりロケが人気を博し、
今では司会に昇格したという経緯があります。
また、スポーツニュースの分野でも、体操ジャパンカップのナビゲーターに抜擢後、
多くのスポーツ番組に呼ばれ、昨年の甲子園ではついに司会まで務めています。
思えば、髙地がロナウジーニョ選手へのインタビューにトライしたのは、
相葉くんのような憧れの未来への布石だったんじゃないか。
今となってはそうとしか思えないほどです。
この時すでに、髙地の視線の先には、尊敬する先輩の背中がずっと見えていたのかも。