飛び込むBlue

終わりはまだまだ遥か先の方だ

SixTONES「ST」を聴きながら頑張ろう。いつか石を穿つために。

SixTONESを通して、僕にとってアイドルは、
夢を叶えてくれる存在だったんだ、
と改めて気づくことになったような気がします。

昔からキラキラ華やかな芸能界で歌って踊る人たちが大好きでした。
容姿には恵まれなかったし、それを超える勇気も持っていなかったので、
芸能界に自分で入るなんてことは考えもしませんでしたが、
そこに挑み、頑張る人たちを応援することで、
なんだか一緒に夢を叶えてもらっているような気分になれるんです。

ごくごく普通のサラリーマンとしての人生を歩み、
大きな夢を叶えることなんてできそうにはない、
そんな僕には、その日常をワクワクさせてくれる、ドキドキさせてくれる、
そういうアイドルの存在が、本当に大切なものだなと感じます。

30代男性、モーニング娘。のファンだった僕が、ワクワクしながらSixTONESを応援するようになった話。 - 飛び込むBlue

これは、2年前、僕が書いた文章です。

今から2年前、SixTONESを好きになったばかりの頃。

そのきっかけは、「JAPONICA STYLE」を聞いたことでした。

<運命感じるかも/人生変えるかも>
<描ける夢はきっと叶うのさ>
<自分信じるなら未来変わるかも>

こういう、夢を追う人を鼓舞するようなフレーズが繰り返し歌われることで、すごくわくわくしていたんです。

僕、「JAPONICA STYLE」は「SixTONES自身を応援する曲なんだ」って解釈したんですよ。

SixTONESが描いた夢は、きっと叶う。

彼らの運命や未来が変わっていく姿を、僕も応援したい。

だから、SixTONESが夢を叶える瞬間を見たいな、見届けたいなって思った。

「応援したいな」って思った。

それはね、今でも変わらない気持ちです。

でも、この2年間を経て、僕の中には少し、心境の変化が生まれました。

「JAPONICA STYLE」以降、彼らは「夢を叶えるぞ」「新しい未来をきりひらくぞ」というエモーションを感じさせる曲をたくさん出してきました。

それは「光る、兆し」だったり、「NEW ERA」だったり、「NEW WORLD」だったり。

僕はそれを聴きながら、彼らの夢が叶うぞ、デビューするんだ、世界に行くんだ、そんな気持ちでずっと応援を続けてきました。

ただ、一方で、少しずつ、自分自身に目を向けるようになっていったんですよね。

「SixTONESがこんなに頑張っているのに、僕はこのままでいいのか」

「SixTONESをリスペクトするなら、自分自身も何かを必死に頑張ってみるべきなんじゃないか」

応援しながら、そういうことを考えるようになっていって。

 

とどめになったのは、今回のアルバムリードトラック「ST」でした。


SixTONES - ST (Music Video) [YouTube Ver.] (from Album “1ST”)

最初は、SixTONES自身を歌い上げた曲だと思ったんです。

今回も、SixTONESを応援する曲なんだって。

でも、違う。

公式サイトには、はっきりこう書いてあるんです。

くすぶっている人たちに贈る“限界突破系”エモーショナルラウドロック

SixTONES、くすぶってなくない?

じゃあ、この曲、SixTONESを応援する曲じゃないの?

 

気づいて、魂が震えました。

くすぶっている人って、………オレじゃん。

時に期待から逃げて 時に言葉飲み込んで
何か失ってきたのだろうか

曲を聴きながら、僕は自分自身に問いかけました。

 

今までのSixTONESの曲には、夢を応援してくれる曲が本当にたくさんあった。

「光る、兆し」も、「NEW ERA」も、「NEW WORLD」も。

でも、これまでは全部、「SixTONESの夢」って読み替えてた。

そうやって。自分自身の夢とか目標とか、そういうものからは、目を背けてた。

けど、今回の曲は明確に違う。

SixTONESが、今度はTeamsSixTONESに「自分自身の道を頑張れ」って言ってくれてる。

「応援してくれてる」。

僕はそう思うんです。

「やりたいなら言わなきゃ。
 やらなきゃ上手くならないし、言わなきゃやれない」

これはかつてジェシーが北斗に向けて言った言葉だけど、今、僕の胸にも響いています。

だから、言います。

僕は、小説が書きたい。いつか、本を出したい。

仕事をしながらだけど、小さな頃から持ち続けた、その夢を僕も叶えたい。

これが僕の夢です。

眠っていた己の強さ wake it up wake it up
冷めない熱を確かに感じて今始まった
終わりはまだまだ遥か先のほうだ
遥か先のほうだ…

くすぶっている人を「頑張れ」って奮い立たせてくれている曲なんですよね。

昨日、僕は「うやむや」を小説にして「カクヨム」に掲載をはじめたけれど、これは、僕なりの第一歩です。

為すべきを為せ i do what i say, i do what i say ここに大志を抱け
世界を廻せ believe in myself, believe in myself 雨垂れ石を穿て

最後に……書きながらたったいま気づいたけど、そうか。

そうだったんだ。

だから、「雨垂れ石を穿て」なんだ。

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「雨垂れ石を穿つ」は、

どんなに小さな力でも、根気よく続けていればいつか成果が得られる

ということを示すことわざです。

 

僕も、根気よく続けてみます。

完璧なものなんて書けなくても、ちゃんとまずは小説を書き上げたい。

「うやむや」は二次創作に過ぎないし、短い小説だけど。

ちいさな一歩だけど。

 

でも、続けて、続けて、続けて……

いつか「SixTONESのおかげで夢が叶いました」って僕は言いたい。

それが僕にとって、「石を穿つ」ということだから。

kakuyomu.jp