飛び込むBlue

終わりはまだまだ遥か先の方だ

映画の中では誰もマスクを付けていないし、オリンピックも中止になっていない。

今日の仕事は休み。朝ごはんはキーマカレーとサラダ。

休みとはいえエアコン設置の業者は来るし、お寺に行く用事もあるので、暇ってわけではないんだけどね。

 

先日、コナン映画を見ました。

面白かった! のですけど、少しだけ残念感がありました。

それは別に作品が悪いとかではなくて。むしろ作品はとても良かったんです。

 

残念なのは、現実との落差。

4年に一度開かれる世界最大のスポーツの祭典「WSG ワールド・スポーツ・ゲームス」が東京で開催っていう設定が、明らかにオリンピックを題材にしているんですよね。

でも実際のオリンピックって、盛り上がってないじゃないですか。むしろ中止とか言われ始めているような状況で。これが現実のオリンピックも盛り上がってたら、相乗効果で映画の空気感も変わったんじゃないかなと。

無理もないことです。これだけの映画の設定や脚本って、もっともっと前から用意されているわけで。本来ならばオリンピックが盛り上がっている想定で作られているんですよね。それはどうしようもない。

コナンに限った話ではないけど、映画やアニメの中では、みんなマスクを着用していない。

この世界観のずれって、今後どうなっていくんだろうな。

世間では、コロナウイルス第4波とか言われているし、ワクチンの話も盛り上がっているけれど、たぶんマスク着用とソーシャルディスタンス推奨の世界っていうのは今後も10年単位で続くんだろうなと思ってる。

この物語と現実世界の隔たりというのは、別に今に始まった現象ではないんですよね。

携帯電話が普及したときとか、スマートフォンが普及したときとか、LINEやTwitterが普及したときとか、世の中/街の中の光景が一気に変わったとき、物語を作る人達はいつもどう表現しようか色々と悩んできた。

スマートフォンが普及したときも、あえてスマートフォンを書かないテレビドラマは存在したし、今でもある。逆にスマートフォンをうまく活用して成立した作品もあった。今では当たり前になっているけれど。

ただ、スマートフォンなんかと違うのは、マスク着用やオリンピックの現状っていうのは、ポジティブな変化ではないっていう部分。

僕らは楽しい非日常を求めてエンターテイメントを求めるので、作中でもマスク着用が徹底されたり、アルコール消毒が徹底されたりする様子って、別に見たくないですよね。

ポジティブな世界の変化がエンタメに反映されるのは見たいけど、その逆は違う。

だからその意味でいうとコナンの世界でオリンピックが盛り上がっていたのは間違いじゃないし、とてもおもしろかった。

だから残念なのは現実の方。

僕は別に熱心なスポーツファンではない。けど、オリンピックは、頑張っているアスリートたちに元気をもらえるすごく良いイベントだと思っています。

なのに、それが決して歓迎されるイベントとは言えなくなってしまっていることを、コナンを見たことで想起してしまい、なんだか悲しく感じました。

作品はすごく良いんですけどね。

相変わらずコナンがスケボーで無双するアクション映画で、楽しかったです(ミステリーではないよね)。