飛び込むBlue

終わりはまだまだ遥か先の方だ

今こそもう一度「NEW WORLD」を聞きたい

SixTONESのデビューシングルのカップリング曲に「NEW WORLD」という曲があります。

 



同じCDに収録された「Imitation Rain」や「Telephone」という楽曲に比べると、かなりストレートな歌詞になっていて、「手を伸ばせば明るい未来! 前途洋々! 夢の世界が広がっているぜ!」みたいな超絶ポジティブソングです。

 

当然といえば当然。この曲が書かれたのは、コロナ禍の前。しかも、お祝いモード全開のデビューシングルですから。

そのとき、間違いなくそこには「明るい未来の世界に進んでいくSixTONES」という物語があったんです。

 

新型コロナウイルスの登場で、世界は一変しました。

残念ながら、SixTONESが思い描いた「NEW WORLD」がこんな世界でなかったことだけは確実です。

SixTONESのOfficial YouTube Channelには当初から「Travel/Drive」というカテゴリーが用意されていたのですが、SixTONESはジャニーズJr.チャンネル開始以来、こうした「旅/ドライブ」の動画に特に力を入れてきました。

「こういう旅動画系のコンテンツはきっとどんどん人気になっていくだろうな」と、当時は考えていました。

 

「NEW WORLD」はワクワクしながら新しい未来・新しい世界への旅路を喜ぶ曲なんです。

なのに今や外出自粛が推奨される世の中。いつ終息するのかもわからない。そもそも終息なんてするのかどうかもわからない。

もしかしたら、旅にもドライブにも、今後、なかなか行くことはずっとずっとかなわないのかもしれない。

現実の物語は、残酷です。

 

でも、あるべきだった世界の姿と、現実の世界の姿が、凄まじい速度で引き離されていく今だからこそ、僕はもう一度NEW WORLDを聞きたいな、聞かせて欲しいなと感じています。