飛び込むBlue

終わりはまだまだ遥か先の方だ

想い出にしたいSixTONES全国ツアー「on eST」ライブレポート@マリンメッセ福岡(6/21昼公演)

ライブが始まる前、ウキウキとツイートする僕にやさしいフォロワーさんたちがリプライをくれていました。

「忘れ物に気を付けて!」

そう、今にして思えばこれは警告だったのだと思います。

重低音がひびき、メインステージに移るシルエットだけで歌われ始めた『Mad love』。なぜか最初から曲に集中できず、僕は別のことを考えていました。

(……双眼鏡、家に忘れてきたーーー!)

まさか双眼鏡が必要だと思うような席位置とは思っていなかった……。そんなふうに考えてしまう罪深い僕の脳内。しかし脳内にいる別の僕がそれをいさめます。いや何を言う。全席が神席だろ。お前はチケットを心優しいフォロワーさんにゆずられておきながら、なんとバチあたりなことを考えているんだ? この場にいられるだけで幸せだろうが!

いや、そのとおりである。とはいえ遠いのです。

次の曲『Dance ALL night』が始まったとたん、その遠さはさらに明らかになります。シルエットではなくステージに立つメンバーの姿が見え、僕はやっぱり思ってしまいました。

(……ちっちゃい……)

手前のステージに来てくれた時はまだともかく、メインステージに立たれているとどうしても感じる遠さ。ステージ上の六人の動きを見てもよく見えないので、つい見てしまうステージ横の画面。しかも、そのステージ横の画面すら遠くて見づらい。眼鏡をかけてなお悪い自分の視力がうらめしい。しかし後ろを振り返るとそこには大きい画面があります。ついそちらを振り向いてしまうのだけれど、自問自答するのです。ライブに来たのに僕は後ろを振り返って映像を見続けるの?

けれど、ライブ開始直後のそんなモヤモヤはあっという間に打ち砕かれました。

3曲目『NAVIGATOR』。

ちょうどコロナで世間があわただしくなったころに発売したこの曲。新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言の影響で、発売延期になった。思い出す。つらい思いをしながら、それでも皆楽しみにまちどおしくこの楽曲を待っていた……。「ナビゲーターがナガビーター」なんて言いながら。走馬灯のようによみがえるNAVGATORの思い出。

そうだよ。あれからずっとSixTONESに会えてなかったんだもんな。

懐かしいなぁ……。

そんな風に考えながら音楽を楽しみ始めると、いつの間にか遠さなんて気にならなくなり始めました。

だって、こんな近くで会えてるんだから。

NAVIGATORって、「ウォーオーウォーオー」のところで、メンバーの振り付けにあわせてみんなペンライトを交通整理の人みたいな感じで横に振るんですよね。

楽しい。声は出せないけど、ペンライトで「楽しんでるよ!」っていうことを全力で伝える気持ちで振りました。

4曲目『Telephone』。

そんな気持ちで振っていたら、遠くても愛し合えるよねっていうこの曲が次に来ました。心読まれてるのかと思った。一年前の4月15日、静岡公演が延期になったその日、動画をアップロードしてくれたのを覚えてる。これもペンライトを振るのが楽しい曲です。

僕が前回マリンメッセに来たのは「TrackONE-IMPACT-」のときで、そのときはまだ、デビュー直後。SixTONESの曲だけでセトリが組まれる状態ではなかったんですよね。だから、そのときは知らない曲も結構ありました。でも今回違うんですよね。

全部知ってる曲。それに、全部の曲に思い出がある。どの曲が流れても、「あのときの曲だなあ」って思える。音楽が記憶を呼び起こしてくれる。

そっか、音楽って、こういうふうにも楽しいんだなあ……。

そんで挨拶を挟んでこっから楽しい曲が続きました(挨拶の内容レポはほかの人のレポに任せた)。

5曲目『S.I.X』! この曲でクラップしたいってみんなずーっと思ってましたよね。夢かなっちゃった。感染症対策でみんなマスク&フェイスシールドで声出せない中でもハンドクラップだけは許されます。ノリノリ。良い意味でメンバーが遠くても、全然気にならない。もう顔が見たいとかじゃなく、音が楽しいので。

フロア中響かせろ、👏👏👏!

そしてこの曲、5曲目『Special Order』! 最高に楽しい! 銃乱射しまくってるみたいなこのリズム。STの楽曲解禁の時、まっさきに「めちゃくちゃ好き!」となった大好きな曲。客席の僕たちもみんな銃乱射している。あぶねえ。治安が悪すぎる。

なんといっても「Haters, come on!」が聞けたぜ。ブチあがるよね。この曲で確か比較的近いほうのステージに来てくれて、六人が踊ってる姿が見られて満たされました。確か少クラで見たはずではあるんですけど、この曲はなんかまだ見慣れてないのもあって、振り付け見ても新鮮な感じで楽しかった。

ノリがいい曲つづいてほんとたのしい。

6曲目は『Call me』。で、この辺からちょっと感じだしました。僕ね、英語の曲とか、歌詞の意味が深くて読み解きが難しい曲とか、大好きなんですけど、ライブだと逆にそういう曲は、メッセージが直接届きにくい部分もある。僕は結構歌詞に重きをおいてしまいがちなヲタクなんですけど、逆にこういう英語曲って、歌詞が直接ひびかないからこそ「音」に集中して楽しめる部分もありますね。

何言ってるかわかんなかったらすみません。

いい意味で「音」を楽しめるなあって思い始めたんです。

で、7曲目が『My Hometown』、8曲目が『ってあなた』で、ゆごしん&きょもほくを堪能。このへん映像も面白かったです。ゆごしんのときは横浜とかの風景映像とゆごしんが重なって流れて。さらにきょもほくの映像はよかった~~。ステージ上ではね、別々に離れて座ってソーシャルディスタンスとってるんですけど、映像ではあたかも隣に座ってるかのようなカットに! これはよい演出だった……。

そして『So addicted』……。この曲、改めて田中樹の作詞なんだよな……ということをかみしめながら聞きました。メンバーが書いた歌詞をみんなどんな気持ちで歌ってるんだろう、そしてメンバーに自分の歌詞が歌われるってどんな気持ちなんだろう……って思いながら聞いてしまいました。歌詞がね、画面に出るんですよね。それ追いながら、ああこれ田中樹が書いた歌詞なんだよなあ……って。なんか、今更ですけど。そんなことを考えながら聞いてしまいました。

で、やっぱこの曲も英語の曲だから、正直「何言ってるかはわかんねーな」になってしまって。いや、それはそれで音や歌声に集中できるから好きなんです。それに、何言ってるかわからないからこそ、歌詞解釈や和訳を試みた時の発見もあって、むしろ僕はそういう曲のほうがずっと好きだと思っているので、SixTONESはこういう英語歌詞が多いところも好きなんだよなあ……と思っていたところ。次の曲。

『NEW WORLD』ドドーン。

もうね。歌詞の内容がこんなまっすぐに刺さってくるとはね。なんならこの曲何言ってるか分かりやすすぎてストレートすぎるしなと思ってた部分もあったくらいなのに、前言撤回、ストレートだからぶっ刺さるんですねこれ。

いやもうこんなの泣いてしまう。歌詞の一言一句全部SixTONESじゃないですかこの曲。

で、すでにお分かりかと思うんですけど、今回マジでセットリストの組み方が神なんですよね。この曲の次にこの曲か!っていうのがほんと最高で。

『NEW WORLD』で激エモに震えまくって感傷に浸ってたところでやってくるハッピーすぎる『”Laugh” In the LIFE』。

しかもね、今回の『”Laugh” In the LIFE』はね、一味違います。とにかくメンバーがめちゃくちゃふざけるw 歌詞を歌詞通りに歌わないw マジで歌わないw おいちょっとさっきまで感傷に浸りきってたのに、この感情の高低差なんなんだ。わちゃわちゃしまくるメンバーたちに癒されつつ、ああそうか、SixTONESってこういうグループだったなーと思い出しますw で、MCへ。


MCはなんかいろいろ話してたので、その辺はtwitterにいっぱい流れてるレポの人たちに任せますが、やっぱりわちゃわちゃ楽しそうに話してるSixTONES良いですね。元気そうで楽しそうでよかったです。

なんか、思いかえすと、前回僕が福岡で見たTrackONE-IMPACT-のときって、デビュー週だったのもあってすごい大変そうなスケジュールのときだったんですよね。今ももちろん売れっ子だから十分忙しいとは思うけど、そのときのMCは今にして思うと、なんとなーーく疲れも感じた部分が、ほんと今にして思うとだけどあって。

だから、今回のMCはほんと、疲れとかもそんなに感じず、ただただ純粋に楽しそうに話しているのがよかったです。パン屋のくだりはカオスだったけど。こーちの富士額いいですよね、ご利益あるらしい。おいしい明太子も食べれたみたいだし。よかった、ほんと福岡満喫して帰ってくださいね。

 

MC明けは『僕が僕じゃないみたいだ』。あの花のマイクです。ほんものだ。あっやっぱりもうちょっと近くで見たいw あの花のマイクもうちょっと近くで見たかったな~~。いやメンバーじゃなくてマイクを近くで見たいんかい。

ライアーライアー見に行ったな~と思い出しながら聞きました。

 

と、もう一回曲明けでゆごほくMCがありまして。ライアーライアーの円盤の宣伝なんかがあったりして。ここで強制ペンライトカラーの指示がありました。ステージ向かって左側の人はみんな青にしてーと。右側の人は赤にしてねーと。

まあ次の曲が何かは秒で察しましたよね。さっき「ってあなた」と「My Hometown」歌った後、この曲だけ歌わなかったですもんね。

案の定、『EXTRA VIP』。

 

俺、赤のエリアだった~~~!

 

いやジェシー好きだからいいですけどね! いいですけど! でもちょっと悔しかったです。青エリアがよかった! なんで俺のほう赤エリアなんだ! いやジェシーは好きですけど! もうジェシーに浮気しちゃおうかな!

そしてほんとに結局ジェシーを目で追い始めたりしてw

やっぱ二人ともかっこよいですね~~~。

 

……ちょっとさすがにレポが長くなってきたので、ちょっとまとめてお話しします。

 

15.Coffee&Cream
16.Lemonade
17.strawberry breakfast
18.Bella
19.RAM-PAM-PAM

 

いややっぱSixTONESみんなかっこいい。そして楽曲が全部イカしてますよね。メンバーのパフォーマンスがとにかくよい。特にRAM-PAM-PAMはみんなペンラの振り方も攻撃力高くなってて、客席がまじで一体感に包まれてた感じがしました。

普段からiPhoneに取り込んだ音源聞いてはいるけど、大きい会場で聞く生のSixTONESはやっぱ格別ですね。

 

でまた、RAM-PAM-PAMからNEW ERAへの繋がりが最高によくて、この流れで『走りだそう 連れて行こう』なんて言われるともう走りたくなっちゃいますよね。

さっき英語の歌詞と日本語の歌詞の響き方みたいなことをちょっと話したんですけど、NEW ERAはそこで言うと、歌詞がストレートに入ってくるタイプの曲なので。

「かなえよう そう君と」とか言われてしまうとぐっと来てしまいますよね。

この曲途中「すべてを胸に乗せて」に北斗のロングトーンがあります。これはほんとに聴きごたえがあって最高でした。次の歌入りまで伸びる低く太い声。前回TrackONE-IMPACT-できょものロングトーンに感動した覚えがあるんですが、北斗も負けてないですね。めちゃくちゃよかった……。

 

 で、この曲のあと、「Imitation Rain」「ST」「Lifetime」が続くんですが、もうこの3曲の続きが、今回のライブのなかで、もうほんっとにとんでもなく強い握力でガシガシと感情を揺さぶられました。

正直この3曲に入るまでは「ライブ楽しい! 音楽楽しい! いい声! いい曲! メンバーもみんなわちゃわちゃしててハッピー!」みたいな気分が強くて、エモさみたいな感情から少し遠ざかってた部分もあって。

だからなんか油断してたんですよね。まあ、「NEW ERA」からその兆しはあったんですけど、「NEW ERA」でSixTONES6人が新しい時代に走り出してる姿を思い起こして。

そのあと「Imitation Rain」が来るんですよ。

長い道のりを雨に打たれながら頑張ってついにつかんだデビュー曲で。ほんと長く頑張ってきたんだよなあ……としみじみと聞いてしまうわけです。

でね、ここで僕が一番好きな曲が来てしまう。

「ST」。この曲「がんばれ!」って言ってくれる曲なんですよね。イミレでメンバーたちの頑張りを思い起こしたそのあと、この曲。ほんとに響きます。

自分も頑張らなきゃ。前むいて頑張ろう。

この曲を思い出にして、このコンサートの思い出を糧にして、僕も頑張らなきゃ。

不安だけど。自分を強く持たなきゃ。そんなふうに思いました。

 

そんな風に思ってたら。

 「怖がらないで(Don't Be Scared)」から始まる「Lifetime」が来て。

 

「頑張らなきゃ」

「しんどいかもしれないけど、ひたむきに頑張るんだ」

って自分を奮い立たせてたこのタイミングで「明日へ進めないときにはJust lean on me」なんて言われたらもう……。

「今も忘れない変わらない My Memory」

そっか。想い出は変わらないもんな。この想い出をずっと胸に大事にしまって明日からもきっと頑張れる気がする……。

 

そんな風に思いながら、「Lifetime」を聞き終わると、これが本編最後の曲でした。

僕ね、正直……。

こんな最後の三曲できれいにたたまれてしまって、もう、アンコールいらないって思っちゃいました。

もうさっきの「Lifetime」で終わりだよと。

いやみんなもちろんアンコール待ってると思うけども。

でも僕はさっきの「Lifetime」できれいに終わって、もうそれで明日から頑張れるよって思いました。

昨日もブログに書いたことなんですが……明日から僕は小説を書くのに向き合うんだ。「うやむや」を小説にしたときから、自分の人生の夢に向き合えるようになったんだ。

だから、このライブの思い出を胸に秘めて明日から頑張るんだ。SixTONESが人生を応援してくれたような気持ちになれました。ほんとうにありがとう……。

そんな気持ちで本編が終了したんです……。

アンコールか……何の曲かな……。

 

 

「うやむや」。

 

 

もうさ、これはさ。ごくごくごくごく個人的な感情なので、このレポートだけを読みに来てくださった方には申し訳ないんですけど。

僕のフォロワーさんで、僕が小説を書く人だってわかってる人だけにしか、通じないと思うんですけど。

この曲でもう全然我慢できなくなってボロボロ涙がこぼれてとまらなくなってしまいました。

ずっとこの曲の間泣いてました。

周りから見てえっなんで泣いてるん?って感じやったと思います。

なんであの男スト担この曲で泣いてるんや?状態。

だって別に泣く曲じゃないんですよね、この曲。

でも僕にとってはすごく特別な曲なので。

この曲をきっかけに、僕は人生の曲がり角を大きく曲がる決心をできたので。

この曲、たぶんメンバーがふざけたりしてたんですかね。正直視界が涙でぼやけてるし、なんなら目を閉じたりしてしまってたのにぜんぜん見れてなかったし耳に入ってなかったんですけど、たぶんすごく楽しくふざけて歌ってたはず。

でももうそれすらも含めて、いいグループを好きになってよかったなって、感極まってしまって……。

 

そしてアンコール2曲目は「この星のHIKARI」。

やっぱりSixTONESは僕にとって大事な光です。改めてありがとうって思いました。

明日からも、生きていける。

明日からを、ほんとうの意味で生きていけるって思いました。

頑張ろうってそう思いました。

 

すごく良い思い出になりました。素敵なライブでした。

終わってからふっと我に返ると、やっぱり遠い席でした(笑)。

 

同行者さんと会場を出てまっさきにその話をしたんですけど、「やっぱ遠かったですよね!w」って同意してもらってホッとしました。

せっかく連れてってもらって席に文句言うなって感じなんですけど、違うんです。これは文句じゃなくて……

「遠めの席でも、こんなに音楽が届くってすごい」っていう驚き。

 

「なんで双眼鏡持ってこなかったんだろう」なんてことを思い出したりもしたんですけど、でも、途中からは全く気にならなくなってました。

不思議だなぁ。

それだけ音楽にどっぷり浸かって楽しめてたんだな、と。そう思います。

 

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ああ……。そして、やっぱり、また、いつか、いつか、いつか、来たいです。

樹も言ってた。「そんじゃまたすぐ」なんて軽々しく言えないけど。

この星のHIKARIたちに会いに、またいつか。