飛び込むBlue

終わりはまだまだ遥か先の方だ

つらくなったときに田中樹を利用してみた結果。

田中樹「つらくなったら逃げていいと思うんですよね。あともうひとつ思うのは、“神様は越えられない壁は与えない”ということです。越えられないつらい壁なんて、神様が与えたものでも何でもないんで、逃げていいと思っていて。だからそういうときに、僕たちを都合よく利用してくれればな、と思います。」
TOKYO FMSCHOOL OF LOCK!」2020/01/30放送分

何度か樹が発言している「僕たちを都合よく利用してくれれば」という言葉。
僕はもう本当に何度もこの言葉に助けられています。特に、仕事で辛いことがあったとき、嫌なことがあったとき。いまの仕事はそんなに嫌ではないけど、それでも仕事だから、疲れるときもあれば、嫌な気分になったりするときもあります。

そういうときは、仕事を退勤したあと、「今からはアイドルの時間。今からはSixTONESの時間。仕事のことは考えない。SixTONESで楽しい気分になる」と、念じるように自分に言い聞かせます。だいたい、夜七時くらいから。You Tube、雑誌、音楽、ブログ、出演番組、とにかくあらゆるSixTONESのコンテンツに身を浸すんです。すると、ものの数十分もすれば、「人生楽しいな」という気分に切り替わってくる。
自分チョロいな、と思わなくもないけど、僕はそれくらいのチョロさでいたい。

これね、本当に不思議なんですけど、僕は最近、逃げなくて済むようになりました。逃げつくした結果。

僕、本当に仕事や人間関係みたいな嫌なことからたくさん逃げているうちに、SixTONESにたどり着いたような人間なんですが、本当にね、本気でね、嫌なことから逃げまくった結果、いる環境を「自分がいたい場所」「自分が心地よい場所」にどんどん変えていった結果、逃げなくて済むようになったんです。
そしたら何が起きたかと言うと、「本当は……こんな自分であれたらいいなあ」というふうに、「自分を変えたい」と考えられるようになりました。でも、無理はしません。僕は自分の弱さとか自分のだらしなさを心底身にしみて知っているし、環境が自分に与えてくれる変化の強さも身にしみて知りました。なので、自分じゃなく、まず環境を変えていこう、自分の身の回りのものを変えていこう、というふうに考えました。

僕は……本当にチョロいので。嫌なものにも敏感だけど、良いものにも敏感なんだと思うんです。すぐ影響受けて、すぐ染まってしまう。

自分が本当に好きなもの、良いと思えるものだけで身の回りを固めていこう、って考えました。そして、そのとおり実際に環境を変えていったら、そのうちに「自分も変われるかも」と思うようになりました。
前なら「無理だよね」と諦めていたような目標を、「これは神様が与えてくれた『超えられる壁』なのかもしれない」と思えるようになってきたんです。

マジで不思議なくらい気が楽になって、怯えずにすむようになったんです。

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僕、今年に入ってから、6キロ痩せました。でもまだまだ痩せるつもりです。今まで、自分の外見なんてマジでどうでもいいと思ってたし、運動も死ぬほど嫌いだったし、食べるだけ食べたいみたいに思ってたのに、最近、毎日の筋トレをはじめました。

ジャニーズみたいには、さすがになれない。けど、外見を含めて自分を変えよう、と思うようにはなった。少なくとも僕の心は変わった。自分でも信じられないんですが、すごいな、本当にできるようになるんだ、と最近毎日思っています。健康に気をつける食生活になった。スキンケアとかもするようになった。最近は毎日真っ白なTシャツを着ていて(もちろん樹の影響で)、めちゃくちゃ気に入っています。

なんか自分で書いてて、怪しげなセミナーにハマった人みたいな文章になってる気がするけど、断じてそういうものには手を出してません。マルチ商法にも怪しい副業にも自己啓発セミナーにも怪しいサプリにもハマってません。僕がハマったのはSixTONESだけです。

そして今日、担タレという言葉を知りました。

担当はタレントに似る。要はファンは推しに似るってことなんですね。

去年、横浜アリーナではじめてジャニーズのコンサートに足を運んだときのことを思い出しました。樹のファンなんだろうな、と思うような派手な髪の女性がたくさんいました。それに、メイクやファッションをすごく綺麗に頑張っている人たちがたくさんいました。当時の僕は、すこしまだ斜に構えて見てました。「どうせ……向こうからは見えないのにな」なんて。

だから「SixTONESに会えるからオシャレしているんだな」くらいにしか当時は思ってなかった。けど、そうか……たぶん、それだけじゃなかったんですね。

きっと彼女たちは「SixTONESを都合よく利用して、なりたい自分になっていた」んだ――僕が見たのは、たぶんその結果だったんだ。今となってはそういうことだったんじゃないかって、思っています。

だから断言できます。「アイドルなんかにハマって、売上に貢献したって、自分にはなんにも残らないじゃん」なんて分かったようなことを言う人は、なーんにも分かってない。アイドルって、めちゃくちゃQOL(Quality of Life)を爆上げしてくれる存在だよと言いたい。彼らを推すことで、嫌なことから逃げ続けた僕の人生は、めちゃくちゃ前向きで豊かなものになってる。僕が証明です。

まさに「都合の良い」解釈だけど、「僕たちを都合よく利用して」のあとには、僕の頭の中で、こういう文章が補完されるんです。

「僕たちを都合よく利用して、あなたの人生を楽しんで」。