飛び込むBlue

終わりはまだまだ遥か先の方だ

SixTONES「Strawberry Breakfast」楽曲感想・考察・歌詞和訳――全部注文しておいたんだ、君が何が好きか分からなかったから

SixTONES4thシングルのカップリング曲「Strawberry Breakfast」が解禁されましたね。

 

70年代~90年代のディスコ&ファンクに影響を受けた、アッパーでさわやかなポップサウンド、レトロっぽいのに今っぽいニュアンス。

70年代ファンクを感じさせるギター、ホーン、ドラムのサウンドに、90年代ディスコを感じるキーボードが重なり、いずれもレトロなんだけど、2020年からの最新トレンドど真ん中って感じがします。世界的なトレンドの火付け役はDoja Catの「Say So」とかになるとは思うけど、BTSの「Dynamite」なんかもディスコ/ファンクなPOPですよね。

でも、それ以上に影響を感じるのは偉大なるジャニーズの先輩たちです。明確に名指しすると、嵐とかSMAP。こういう楽曲に出会うと、やっぱジャニーズという巨大な系譜を受け継いでいる強みってあるんだろうなあと感じます。

具体的な曲名をあげるのは、多分嵐やSMAPのファンのみなさんの方が強いと思うけど、こういうレトロなディスコ・ファンク要素があるJ-POPは実はずっとジャニーズがやってきたサウンドなんですよね。SixTONESが間違いなくジャニーズである証明みたいな曲にも思える。

※直近でも嵐はトレンド抑えたファンクなPOPを海外の有名プロデューサー迎えてやってるからやっぱり強い、「Party starters」がまさにそれ


さて、そこで今回の楽曲を公式に読むと、「海外のオシャレなラブコメ映画のような世界観をPOPに表現したラブソング」と書いてあります。

SixTONESの楽曲におけるこの公式の説明文、必読だなと毎回思います。ソニーの音楽のプロが書いてるんだから当たり前なんだけど、「楽曲の核」をマジで正確に表現している。

この「海外のオシャレなラブコメ映画」、明らかにモデルになっている映画があります。

昨日聞く前までは、まあ「ティファニーで朝食を」あたりがモデルなんだろうな~と勝手に想像してたんですが、ただこれだと「なんでStrawberryなん??」って言うのが解決されなくてモヤモヤと謎だったんですよ。

でも、昨日聞いてみてしばらくしたら「あああ!あの映画やー!」と思い当たる映画があり、その映画にそのシーンがなかったか見返してみて、「やっぱりな!!!」となりました。

 

その映画とは、1990年に公開されたシンデレラ・ロマンチックコメディの名作「プリティ・ウーマン(Pretty Woman)」です。

ざっくり説明すると娼婦ヴィヴィアンが裕福な企業買収家エドワードと一週間の契約を交わし、ハイファッションやオペラを経験するなどして美しく変身してゆくというシンデレラ・ストーリー。

プリティ・ウーマンという作品自体は、「成金が美しい娼婦を買ってレディにする」という、男女同権の現代の価値観で見れば古臭く、男性主権的な価値観の作品ではありますが、これもいわゆるシンデレラ・ストーリーの走り。

日本で言えば「花より男子」や「リッチマン・プアウーマン」など、「イケメン御曹司モノ」「イケメン実業家モノ」のラブストーリー作品などに形を変えて受け継がれる、王道のおとぎ話でもあります。

この映画でジュリア・ロバーツは、ゴールデングローブ賞「主演女優賞」を受賞しています。

作中、一晩を過ごしたヴィヴィアン(ジュリア・ロバーツ)を、朝食をオーダーして待っていたエド(リチャード・ギア)がこう言うんです。

全部注文しておいたんだ、君が何が好きか分からなかったから

f:id:sixgre:20210207235903j:image

※映画「プリティ・ウーマン」のシーンより引用

これぞ、「Strawberry Breakfast」そのもの。

こんな映画のようなワンシーンを想像しながら聞いてみると、「Strawberry Breakfast」の楽曲の世界観がありありと思い浮かぶと思います。

花より男子にも、井上真央演じる牧野つくしが嵐の松本潤演じる道明寺司の豪邸で一晩を過ごし、朝起きたらめちゃくちゃゴージャスな朝食を用意して待っていた、なんていうシーン、確かあったような気がするんですが。

SixTONESで演じるとしたら誰でしょうね。スト担はみんな自担で思い浮かべてみたら良いと思いますが、こういう視点から考えてみてもジャニーズらしい楽曲なんだなあと思います。

さっそく歌詞を聞き取った方も多くいらっしゃったので、参考にさせていただき、僕なりに和訳をつけつつ書き起こしてみました。

そんな光景を思い浮かべなら、ぜひ聞いてみてはどうでしょうか。

明日朝起きたら、SixTONESが甘い甘い朝食を用意して待っていたら。


Good morning, sunshine(おはよう、太陽)
I'm gonna escort you to the spotlight(スポットライトまでエスコートするよ)
Like a cinema(まるで映画のよう)
主人公はふたり
You and I, you know?(君と僕だよ、知ってた?)

First, take you to the coffee shop(まずコーヒーショップに連れてくね)
見つめ合おう
I'm fallin'for you(I'm fallin' for you)(僕は君と恋に落ちる)
僕に Closer(近づいて)
君は into love(恋に落ちて)
Look up my eyes(My eyes)(僕の目を見上げて)

ふたりの呼吸が混ざりあうだけでBGMさえも必要ない
溶けるくらいにSweet(甘い)
Let's try making love(恋を始めよう)

Strawberry Breakfast 世界が恋するheroine(ヒロイン)
最高のキスをJust for you(君だけに)
君がいれば僕の朝 名場面に変わって
I like the way you are(そのままの君が好き)Oh yeah

Strawberry Breakfast 今世紀最大のhit
主演女優賞あげる Just for you(君だけに)
何気ない日々の全てが名作に生まれ変わる

I wear a black suits(スーツに着替えたら)
Doorを開け See you later(また後でね)